このまま進むと100年後には気温が最大5.8度上昇

この100年の間に日本の平均気温は約1度上昇。桜の開花日は、50年の間に5日早くなり、その一方、モミジなどの紅葉は1953年から2000年の間に2週間遅くなりました。
桜が開花するために必要な冬の寒さがなくなると、東日本以西の太平洋側で半数以上が咲かなくなります。昔は軽井沢に蚊がいませんでしたが、今はよく見かけるようになりました。
過去100年の間の平均降雨量は減少傾向にあり、日本海側の降雪量は1980年代半ばから急激に減っています。
降水量の減少により、長期的には水不足が心配されますが、その一方、異常気象によるゲリラ的な集中豪雨による被害も多くなっています。

大気中の二酸化炭素を直接減らすことができるのは植物だけ

地球環境を守るためにエコバッグの使用、省エネ、太陽光発電など、様々な試みがなされていますが、これらはすべて間接的な方法。
直接的に二酸化炭素を減少できるのは、植物の「光合成」しかありません。一番早く、確実に減らすことのできる「緑」を増やすことは軽井沢なら簡単にできることなのです。

軽井沢の木は、美しく品格のある木に (電線にかかる木の切り方)

電線にかかるからと、バッサリ、幹の途中から上を切られた木は美しくありません。電線に被害を及ぼす枝は切る必要がありますが、木は頭や枝すべてを切らなくともOK!頭は伸びてきませんから、直接電線に触れる枝を切るだけで大丈夫です。

枝を全て切られた木
切った所から枝がたくさん生えてくる
頭でっかちになって前より大変

軽井沢ではエアコンは不要

猛暑の夏であっても、緑の木立を吹き抜ける風が心地よい軽井沢は、都会に比べたら数段の涼しさです。別荘地にいるのに、暑くてエアコンが必要という人がいたら、それは家の周りの木々を切ってしまったからでしょう。小さな木では涼風を送り出すことができません。大きな木が1本でもあれば、その上下の気温差によって風が対流し、そよ風が生まれます。また、冬にはその木が寒さから守り、結露を防いでくれます。

街中でも、夕方にはエアコンをオフに

軽井沢の市街地の建物は日中の暑いときにエアコンを入れる場合がありますが、高原の町なので夕方や曇ってくると涼しくなります。窓を閉めっぱなしで外気が涼しいことに気づかず、点けっ放しの所が少なくありません。まめに外の気温に注意して、涼しくなったら窓を開け、ひんやりした風を入れるようにしましょう。

10年の間に猛暑日は50倍

この10年の間に、都心では「猛暑日(気温35℃以上)」は50倍に増えました。「冬日(最低気温が氷点下)」は10年間に25分の1に激減したことが、気象庁の観測データから分かりました。これは地球温暖化に、ヒートアイランド現象が加わったためとみられています。軽井沢では、2010年の真夏日(最高気温30℃以上)は11日(平年は3日)。長野では50日(平年は11日)と猛暑の夏となりました。2010年の猛暑日は、観測史上最高になる可能性があると、2010年12月、長野地方気象台は発表しています。